『そうなん!知らなかった!ココロもお散歩するんですね〜インド・ダラムサラな思い出〜』
先日、日本でインドカレー屋さんに行きました。
「やー・やー・やー、おいしーな~」
味は、もちろんインドで食べた、それ、そのもの◎
いや、むしろ、ちょっと日本クオリティにアレンジされてるのか、
ボクがインドで食べた、なんだか、おおまかなカンジの味より、
よりよりセンシティブだし、アートなカンジで、
日本人好みにカスタムされてるようだし、日本人寄り。
むしろ本物より、ホンモノっぽい、というか、、
インドで食べたよりも、、う、うまい、(笑)◎
単純な味からすると、こっちの方がうまい。
ただ、なんというか、、ボクの中に、なんとなく残るモノ足りなさ、
ちょっとした寂しさ、のようなモノに、なにかしら、もんわりとした、
あたたかな湯気が混じっているような
そんなこう、寒い時に、ちょっと1杯あったかいチャイをもらって
湯気ととも、ちょっとホッとする、みたいな。
とても大切な、なにーかが足りないような~、
なんだろー、この感覚??と、うーっすら思いつつ、
もぐもぐ
そう、なんでか、弱いですよね〜、よく浮かんでこないんですよ、インドが。ぼーんやりとしか
「あれま~、ど、どっ?どうしてかな~??」
自分でも戸惑いながら、さらに、もぐもぐ◎
あっ、でも、やっぱ、味はグンバツにうまい!(バツグン。笑)
もぐもぐ
そんなスパイシーな湯気の匂いを、もんわり、ふんわり、追いかけながら
ゆーっくり食べながら、
もいっかい、とか何度か、
そーーっと目を閉じてみてたりしてみて、繰り返してたら、
お?!いいぞいいぞ、
やぁー、よしよし、いー調子
だんだーんと、すこしずーつ、もーんわり浮かんできて、
そこに広がり始めたのは
昔(かれこれ13年位前?)おさんぽの途中に立ち寄った北インドのダラムサラの
地元のローカルレストランの風景
コンクリートだけど、“いちおう”コンクリートというような
決して日本のようなキレイに整ってないデコボコの人口の祠(ほこら)のような入り口
その中は、壁は、薄暗い土壁。とレンガづくりだけど、
レンガは古びて雨水で角々は少し丸くなったり欠けてたり。に囲まれてて、
2人掛けのテーブルが2つほどあるけど、古びたブルーのプラスチックで、
足は細くて黒い鉄の棒が、Xになっていてる簡素なタイプで
床が“半分、石畳。半分、雑なボコポコのコンクリ”だからガタガタ
もちろん椅子も、同じリズムでガタガタしてくれる、ちょっと共鳴、ハーモニー。
というより、坂の途中にあるので傾斜を活かしてのか、そもそも店の地面が全体的に、やや斜め(笑)
テーブルの間の幅は、1.5人位のスペースのため、すれ違うのに1人は、いちいち直立し待たなきゃならない。
たぶん、いちいち立ってくれる人の優しさを通行人に思い出させてくれるために
そのような仕様にしてるのだろう、わざと(笑)
キッチンは、一人がギリギリはいれるというか、レンガだけで組んだ、小学校の教卓?
先生が黒板の前でしゃべる台のような、自然なフルオープンの、カウンターキッチン(笑)
ただ、そこには誰もおらず、ちょっと離れた地面の方から「カシャカシャ」と言う音だけ聴こえる。
ちょっと伸びあがって奥をのぞいてキッチンの向こう側の下の方に目を見やると、
シンクの水道の蛇口から伸びた水色のホースが、地面の金ダライの方に伸びてて、
インド人のやせたおっちゃんが屈んで、その中に手をつっこんで、
和式お便所座りで、手をこすり合わせ、スプーンなどをこすり合わせ
お祈りでもしてるような様子でカシャカシャ、カシャカシャと洗いモノをやっている。
ヒトが入ってきたことに、気づいたおっちゃんがこっちを見る。
何も言わず無言で、じっとみてる。
でも以前お猿さんと見つめ合った時の漂う緊張感のようなものは
ない
(ふぅ、お客さんが入ってきたよということは気づいてもらえたな…)
「ガタガタ」(椅子を動かす音)
「ストン」(座る気配)
念のため、ちょっと大きめに音も出したりしてみた。
ばっちりだ。
テーブルに移動して、
で椅子に座ると、
ふぅ、
そこでワタシは一息いれた。
そうですね、日本だと、すぐ水を持ってきたりする場面でしょうが、、
そのままカシャカシャ、、、
1分、、2分、、5分、、10分、、ほど
体感時間では、ありません。
リアルな時間です、笑
(ときどき時計みたら、だいたい確実に平均10分位。笑)
タワシ「…(無言)」
安心してください、特に緊張感はありません。よくあることなのでw
そこで
洗いモノを一区切り終えた、シェフ兼ウェイター兼洗いモノ係兼のおっちゃんが
やってきてくれます。
そして、一言
「いらっしゃいませ」
「お待たせしました」
は、ありません。笑
愛想も、なーんもなく、ほとんどしゃべらない
ほんとにローカルレストランなんで、
たぶん、外国人が立ち寄ることも少ないのでしょうし、
観光客向けでないので英語も喋れないのでしょうし、
しかし様子や表情で、覚えては居てくれるような、雰囲気の残り香程度のものは
感じ、、ました、 無理矢理、自ら感じてました。こんだけきてるんだから、いい加減覚えてくれよとw
でも、まあ、それもこちらの都合。そこまでは気にしません、よくあることなんでw
まいど歓迎してない様子ではない感じはあり、
まあ、どちらかというと歓迎してくれてるってことにしとこかな的な、
まあ悪くない、どちらかと言えば、ボク的には、ちょうどいい位な空気感(笑)
おっちゃんは、脚もカラダも、ほっそーくて、やたらカラフルでオシャレな巻きスカートはいて。
(店の中でカラフルで色があるのは、その巻きスカートと、インドの神様のブロマイド写真と、神様の像)
※細いインドのおっさんが何気に巻きスカートはいているの、かっこいーんですよね、なぜか
ちなみにタワシがはくと、足が短いからか、下半身だけオカマになりたい人レベルにしかならない
※インドでは、あちこちで神様のブロマイド写真と神様の写真があります。神様が近い。
これについては別記事も書いてます。
さて、メニューですが、
そんなに種類があるワケではないので、
毎回ターリー(インドの定食)が1食20ルピー(1ルピー2円だから40円)で、
注文は、「ターリー」と言って、指で「1」をつくると、
おっちゃんは、無言で首を横に振って(横に振るのがイエスの返事)待ってたら、
大鍋を「ガサッ、ゴソッ」っとゆすり、つくり始めて、
それから、なにか材料が足りなかったか、
奥に玉ねぎか、材料か、つくりながら取りに行ってたりもして
(あんまり事前に準備はしない、フィーリング系かな?と予想しつつ)
もちろん毎回ではなく時々だったんですが、
それから他の店まで材料を買いにいくのか(マジです。笑)
音がやんで、手をとめて、
あきらかに、ボクだけを置いて、出かけていって
10分ほどヒトリ待たされたりして
(別の日に、散歩してたら、そのおっちゃんが、八百屋で買い物しつつ、ランチタイムに
ほかの店の人と楽しそうに談笑していたのを見たので、ボクが待ってた時も同じだったんだと思います。
おっちゃん楽しそうで、よかったです。笑)
でも、まあ、全体的に、ぜんぜん、いやじゃなかったです、おおまかですがw
そう、そんな感じで、ぼ~んやり待ってたら、ぼわわ~んと時空がゆがむような感じと、
その奥にシーンとした静寂の音が聴こえ、時が止まっているカンジで、、
そんなふうに、ぼーっとしてたら、いつのまにか、おっちゃんが戻ってきて
鍋を「・・・ゴソッ・・・」「・・・ガシャッ・・・」と前後に動かして
時折、ゆすれば、その一瞬、フワッと空気中に店中に、
スパイスの匂いと湯気が茶色(チャイいろ、笑)に舞って
残りスパイスが、こっちまで、ふんわり軽く届いてきてくれるような
かるいお手紙のように。(なにせ狭いんでねw)
シナモンっぽいというか、シナモンむせ、シナモンでむせるというか、
そーーんなー、なか、で
はるかとおーくから届いたお手紙、のようにして(なにせ待たされてるんでねw)
で、
届けられたターリー
(店内なのに、宅配かよ、位なw)
そうして、やっとそれから、始まる
もぐもぐ~ もぐもぐ~ もぐもGOOD(グ~)タイム◎
やー、下手うま、というか、まずうま?w
なんだか、まずいような、うまいような、うまく伝えられないし
瞬間に、うまい!ってなるワケでもないけど、でも食べ飽きないし、なんとなく食べ続けちゃうし、
で毎回食べてたら、なんか、やっぱり美味しく感じてくるというか、
他を、そんなに食べなくてもいいかな~と言う風になってくる、不思議な味。
なんか、やっぱ、日本の味噌汁にも近いし~
まあ、菜食だし、食べても、胃に負担もないし、食べた後の方が、胃が軽くなるような感じもあって
「んー、これがスパイスマジック?? いや〜、ボクの勘違いかな?」と思ったりしつつ。
で食べながら、ぱっと顔をあげると、おっちゃんが表情変えず、無言でじっとこっちを見てたりするから
時々、親指を立てて「グッ!」とグッドマークを出してみたり、
指で〇をつくったりして、「イケてる」と伝えようとしたり、
イロイロ試してみるも、おっちゃんは表情かわらず無言。分かってんだか分かってないんだか。
ただ時々、首を横に振って(「YES」のサイン。だから、たぶん伝わったのだと思いますw)
そして、ゆっくり食べおわって、、、
ほーー、おいしかった。
次は、キッチンにあるグラスを指さして、また指で“1”をつくる、
おっちゃん、首を横に振る、(やれやれ、待っとけと言っているように、ワタシには見えるw)
待ってるとチャイ(グラスのチャイは、10ルピーだったかな?定食が20ルピーで、チャイが10ルピーだから、値段設定も、なかなか崩れてるように思いますがw)
それから始まる、チャ・チャ・チャ・チャイターイム
あ・ま〜い、🙆♂️
おいC(シー)🙆♂️
ん~、スウィー“ティ〜”(チャイはミルクティだからね、笑)
で、そんな風にして感じる
自分の内側に流れる、スローリー、スローリー、スローリ~的な?!
じかん。(わざわざ書くこともないかと思いましたが念のため書いてみました)
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そう、そんな風景が、スパイシーな湯気とともに、ふわふわと~
オモイダサレテ
タワシのココロは、そんなむかしのステキな風景の中を、お散歩してたりしてて
(そうなんですね!ココロもおさんぽするんですね!)
そうか!
ティッケ(インドのYES。首を横に傾けながら言いますね ^ ^)
ボクが、あの時間で、味わっていたのは
ターリーの味と、チャイタイム(チャイを飲んで、ゆっくりする時間)と、あの空気、雰囲気。
あれは、あのタイミング、流れの中で、時・空・間のすべてが手を取り合ってくれて、
結び合って、繋がりあってくれて、ボクの歩みと重なってくれて、訪れてくれた、
“それ全体” “すべて” “それそのもの”だったんだな~、
だったんじゃないかな〜って。
自分の内側に沸き上がってくるもの、そして“流れ”と重なるもの
その時には、おおきすぎて、よく分かれていなかったけど
今は、今なら、それが、とーってもよく感じられる、
“それ”はその体験で得ることができた、その感覚
それはもう、失われることなく、自分の内側に在り続けてくれてることを
ボクはたしかめることができたのだ。
慌ただしい中、忙しい中、混乱させられたり、緊張させられたりノイズが多い中では
なかなかなんだけど、
なかなかいつもいつもというわけにはいかないのかも知れない、
でも現代だったり、日本社会だったりか、わからないけど
いつもまとってなければならないような薄い1枚のヴェール、
自分の内側にゆっくりとした時間を流せられる中で
その自分の心の中にある、薄いベールを1枚めくれさえすれば
その1枚下、1段階下には、絶え間なく
常にずっと、“それ”“そんなもの”“そんな感覚”はあり続けてくれて
そう、
何年もたった今でも、
あの、おさんぽしていた時に見ることができた風景は、
時折、いつも、あのお散歩の風景が、
こんな風にして、ボクを、ボクのココロを、すこしふわっと、すくいあげに訪れてくれるのだ。
ときどき、はるかとおくから届いてくれるお手紙のように。
(過去の自分から?今と未来の自分へ、笑顔と応援、励ましとともに?)
そう、そうな風景を、おさんぽできてたこと…
タワシは、そんなにステキなことしてもらえるほど、たいしたことしてきてないと思うんだけど
なんで、あんなステキな風景を、見させてもらえたのかな?おさんぽさせてもらえたのかな?タワシは、ホント、ラッキーだな
ボクは、“感謝”ってコトバが、感覚的には、よく分からないんだけど、
ときおり、自分の内側から、こんな風景とともに、訪れてくれる
なんとなく、もんわりと沸き起こってくれる “おもい” で満たされ
自分の内側に、自然で、おだやかで、ゆっくりとした、味わい深いような、
なんというか、コトバにしにくいような時間が流れ、
そういうのを、みんなは“感謝”って言ってるのかな~、おおまかだけど
そして、そんな風に思ったりしてると、
「まてよ、こんな感覚。こんな風に、こんなボクにだって訪れてくれるってことは、
きっとみんなにも、いつも、訪れてくれるに違いない」
って、
そーんなことを思いめぐらせた、チャチャチャ・でスパイシーなチャイタイムでした◎
味もね、そうなんですが、
おおまかさとね、そのおおまかさに混じる、おおきさと、あんしんとね、
そんな時・場所・空気とともにあったんだなー、あの瞬間は〜、とかね
あの日あの時あの場所で、そんなボクが歩けていれた、居れてた、あの場所・あの空間、
でいつも感じれてた、「いやー、なーんか、つつまれてんじゃないかな~」と思える感、
おおきさ感、あんしん感。
そんな雰囲気、空気感が、、、
拙い文章とは思うし、そもそもコトバになんかできるのか?とも思うし、で、
重々、ホントうまく伝えられてないとは思うんですが、
1ミリでも、ほんのちょっとでも、ほんのヒトかけらでも、その残り香、雰囲気が届いてくれたと
したならば….
タワシは、とってもラッキーでハッピーだと思います。
と言うことで
今日のところは以上です。
長文失礼しました。
お読み頂き、ありがとうございます。
みなさま、本日もステキなお時間を過ごされます、よによに
それでわ、わでれそ~◎
【いのりんコメントリー】
もちろん今回のお話も単なるタワシの個人的な感覚と体験談、価値感だったり、の話です。日本でインド料理の味を、まっすぐ追求されてる、そういう方々に向けて、そういう部分に関して、どうこうという話とは全然ちがう視点の話のつもりで書いてます。
そういった方々は、きっと雰囲気も再現しよう、全体を伝えようと努められてる方も多く存じておりますし、とにかくインドが大好きな方々ばかりだと思うので、結局、最終的には同じところで繋がるのかなとおも思ってます。
が、もし誤解されて伝わったら、僕の個人的な力不足かと思われます、ごめんくださいませ。
もし、そのように見受けられたら、今後もっと巧く、誤解なく表現できるよう取り組んでいきたいと思います、よろしくお願いします